医事管理士とは?仕事内容は?
医事管理士は、診療報酬請求の実務のプロフェッショナルの資格です。主に大学病院などの「医事課」と呼ばれる部署で活躍します。
医事管理士の資格取得者には、医療事務及び一般事務を把握し、事務処理能力やマネージメント能力があることが求められます。この能力と実務経験を活かし、医事課や医療事務部門の統括としての活躍が期待されます。
医事管理士になるには?
資格の主催団体の認定する学校に通う
医事管理士認定試験に合格し、資格の認定申請を行うと資格を取得できます。
その医事管理士認定試験を受験するには、日本病院管理教育協会の認定するする学校で、所定のカリキュラムを修了する必要があります。
資格取得方法
医事管理士「資格取得方法」(日本病院管理教育協会)より
当財団が指定した教育指定校に通学し、医事管理に必要な専門知識を養います。 その上で、資格認定試験を受験してこれに合格し、 資格の認定申請をすることが必要となります。
2022年現在、全国で約20校の短期大学などが教育指定校に指定されています。全国の教育指定校の一覧は次の表をご参考になさってください。
都道府県 | 学校名 |
---|---|
岩手 | 盛岡医療福祉専門学校 |
栃木 | 國學院栃木短期大学 |
東京 | 専門学校東京外語カレッジ |
愛知 | 愛知みずほ大学短期大学部 名古屋経済短期大学 日本福祉大学中央福祉専門学校 |
京都 | 京都文教短期大学 |
大阪 | 大阪城南女子短期大学 近畿社会福祉専門学校 |
兵庫 | 湊川短期大学 園田学園女子大学短期大学部 |
愛媛 | 今治明徳短期大学 |
福岡 | 近畿大学九州短期大学 精華女子短期大学 |
大分 | IVY大分医療総合専門学校 |
長崎 | 長崎女子短期大学 |
沖縄 | 沖縄女子短期大学 |
短期大学では通学期間が長くなりますが、医事管理士の資格以外にも、様々な資格を得られたりします。
医療事務の資格は医事管理士の他にも、様々な民間の資格があります。講座内容も短期間で修了するものや、通信講座などがあります。興味があれば、下記の関連記事も参考になさってください
関連記事:医療事務資格は何を取ればいいの?採用面や難易度など様々な観点からおすすめの医療事務資格をご紹介!
医事管理士認定試験に合格する
上記の教育指定校に入学したら、医事管理士の資格に必要な講義を確実に履修するようにしましょう。
履修が必要な講義について、日本病院管理教育協会は下記のように指定しています。
教育指定校にて履修のうえ、医事管理士の認定試験に合格および資格認定の申請が通ると、医事管理士の資格を取得できます。
医事管理士認定試験とは
試験の概要
医事管理士認定試験は、医事管理士の職に就くために避けては通れない試験です。試験勉強は必要ですが、国家試験のように身構えるほどの必要はありません。学校で勉強した医療事務の学習の集大成と思って、計画的に学習を進めておきましょう。
受験資格
日本病院管理教育協会の教育指定校にて、指定科目を履修している者が受験できます。教育指定校および指定科目については、本ページ内「医事管理士になるには?」でご紹介しています。
試験の日程
試験は各学校ごとに行い、試験日程も学校ごとに定められます。各学校の指示に従って受験しましょう。
試験に合格すれば、医事管理士の資格を取得はすぐそこですが、油断は禁物。試験合格後に資格の認定申請を行い、申請が通ったら晴れて医事管理士の資格を得ることができます。
難易度と合格率
医事管理士認定試験は比較的易しい試験といって差し支えないでしょう。
試験範囲を履修し、復習を計画的に行っていれば合格できる試験です。合格率も80%〜90%に達するという情報もあります。
しかし、「教育指定校が少ない」「教育指定校は専門学校や大学である」という点を踏まえれば、通学の可否がはっきりと分かれるでしょう。その意味では、「ライフスタイルによってはハードルが高い」と言えます。
全国で受講できる通信講座や、社会人でも取得できる以上事務の資格については下記の関連記事を参考になさってください。
関連記事:医療事務講座の費用を比較紹介します!
<医事管理士認定試験の概要>
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 日本病院管理教育協会の指定校へ通学し、修了すること。 |
試験実施日 | ■年2回実施 |
学習内容(必修科目) | 日本病院管理教育協会の指定校では、下記の内容が必修科目となっています。 ■医療管理・事務総論(医療法・医療保険制度・他関連法規を含む) ・医療管理学概論 ・医療事務総論 ・医療管理学 ・医療管理・医療秘書学 ・医療保険事務論 ・医療事務管理総論など ■医療事務演習(診療報酬請求事務の算定理論と実技) ・秘書実務 ・医療保険請求 ・診療報酬事務演習 ・診療報酬実務 ・医療事務の実践講座 ・診療報酬請求事務など ■医学一般(医療事務に関する知識) ・解剖学 ・医学一般 ・医学概論 ・身体構造と機能 ・人体の構造と機能など ■薬理概論(医療事務に関する知識) ・薬理学 ・公衆衛生学 ・人間のからだと薬 ・薬剤一般 ・健康生活論など ■情報処理 ・情報処理論 ・医療情報処理演習 ・情報処理概論 ・コンピュータ演習 ・コンピュータリテラシーなど |
※試験概要などは変更される場合もあります。詳細は「日本病院管理教育協会」にて確認するようにしましょう。
一回で合格を目指すための試験対応スクール
医事管理士の対応スクールは、短期大学などいくつかあります。
短期大学では通学期間が長くなりますが、医事管理士の資格以外にも、様々な資格を得られたりします。
医療事務の資格は医事管理士の他にも、様々な民間の資格があります。講座内容も短期間で修了するものや、通信講座などがあります。興味があれば、下記リンク先も見てみてください。
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