医療事務は人気の職業で、求人倍率も高い傾向にあります。そんな医療事務の面接で採用されるためには、しっかりと面接対策をして臨む必要があります。
ここでは医療事務の面接でよく聞かれる質問と回答のポイント、面接に行く際の服装などについて解説いたします。
質問1.志望動機を教えてください
回答のポイント:個人の経験を踏まえた具体的な回答をする
志望動機は必ずと言っていいほど聞かれます。
「医療事務の仕事をしたいと思った理由」「志望先の病院を選んだ理由」どちらも具体的に答えられるようにしておきましょう。
そのためにはまず、自己分析と志望先の病院のリサーチが必要です。
自己分析では、自分の今まで培ってきたスキルが医療事務でどのように活かせるかや、自分が将来どうなりたいかのビジョンについて掘り下げていきましょう。
志望先の病院についてはホームページや実際に足を運んでみてリサーチし、「クリニックなので医療事務全般の仕事を経験できると思った」など、より具体的に答えられるようにしておくといい印象を与えることができます。
ただし、答えの丸暗記はおすすめしません。緊張で答えが飛んでしまった時になにも答えられなくなってしまうからです。答えたいキーワードを抑えたうえで、その都度、自分の言葉で話せるように準備していきましょう。
質問2.医療事務に大切なことは何ですか?
回答のポイント:医療現場で働くことを念頭に置いて回答する
「医療事務にとって大切なことは何ですか」や「医療事務の仕事を通して将来どうなりたいですか」など、医療事務の仕事への意識の高さを問う質問もよくされます。
命を扱う医療現場で働くことを念頭に置いて答えるとよいでしょう。
医療事務や関連資格を持っていると、勉強意欲や向上心が評価されてプラスになることがあります。
質問3.パソコンのスキルはどの程度ですか?
回答のポイント:具体的に何ができるのかを示す
医療事務の現場はパソコンでの作業が主になるため、そのスキルについても質問されます。
「Wordで社内向けの作成ができます。」「Excelでグラフを作成できます。」など、具体的に答えられるとよいでしょう。パソコン関係の資格を持っていると効果的なアピールポイントになります。
質問4.前職の退職理由を教えてください
回答のポイント:退職後に何をして過ごしていたのかも伝える
転職の場合は、前職の業務内容や退職理由などを聞かれることもあります。
その際はただ答えるだけでなく、「前職の業務を通じて医療事務に興味を持った」「前職ではできなかったことがこの病院ならできると思った」など、志望動機につなげることができると説得力が増します。
ひとつ注意したいのは、前職の不満などを口にすることです。なにかしら前職と合わない理由があって転職することは面接官も承知の上ですが、不満をそのままぶつけてしまっては、「うちも辞めてしまうのでは」と不安にさせてしまいます。
前職での経験を糧に新しい気持ちで頑張りたい、というスタンスで面接に臨むのが良いでしょう。
質問5.何か質問はありますか?
回答のポイント:業務に関する内容を中心に質問する
面接の最後には「なにか質問はありますか?」と聞かれることがあります。この時は、何かしら質問を返した方が、意欲的と捉えられて印象が良いでしょう。
会話の中で質問を見つけられるのがベストですが、難しいと感じる方は事前に質問を用意していきましょう。福利厚生や医院のことなど医療事務としての業務の質問などが良いですね。逆に、業務と関係性の低い質問は避けた方が無難でしょう。
医療事務の面接のポイント
志望動機が肝になる
面接の質問で重要視されやすいのが「志望動機」です。必ずと言っていいほどよく聞かれますが、回答内容に悩む方も多いのではないでしょうか。
志望動機を述べる際のポイントは「医療事務として働きたい理由」と「その病院で働きたい理由」を、自分自身の経験と病院の情報とを照らし合わせて具体的に伝えることです。
ただし、医療事務の場合は経験者と未経験者で押さえておきたいポイントが異なりますので、以下で解説していきます。
未経験の場合
未経験の方は、なぜ医療事務の仕事に就きたいのかという理由を具体的に伝えましょう。
その際、
「前職でクリニックへの動向があり、医療事務に興味を持った」
「前職では活かせなかったスキルが医療事務なら活かせると考えた」
など、前職と医療事務の仕事を関連付けることができると説得力が増します。
前職で接客をやっていたり、PCスキルを身に着けた方は医療事務の仕事でも活かすことができますので、それらをアピールすると未経験でも好印象を与えることができます。
特に未経験者の場合は、医療事務の資格を取得していたり、これから取得するために勉強をしているなど、資格に関するアピールが有効です。「資格の取得」という行動をもって意欲とスキルを伝えることができるため、面接官にも響きやすいです。
経験者の場合
医療事務の業務経験のある方は、どれくらいの期間、どのような業務をしてきたのか、どのようなことを得意としてきたかなどを具体的に書くことで、スキルや実績を生かして即戦力として働けることをアピールできます。
それに加え、
「総合病院で細分化されていた業務しか担当できなかったので、ほかの業務も対応できるようにしたい」
「専門分野の診療しか行っていなかったので、より幅広い患者さんをサポートしたい」
など、次の職場で身に着けたい経験・スキルを明らかにして、どのようなキャリアを目指しているのかといったことも明確にするといいでしょう。
前職で問題が起きた際に、どのようにして問題解決に成功したかなど、仕事への取り組み方がわかるエピソードを盛り込むのもあなたの人間性などが伝わるので効果的です。
医療事務の面接での服装
正社員希望ならスーツがおすすめ
正社員や「正社員登用あり」の採用面接に行く際は、スーツで行った方が好印象を与えられます。
医療事務は実際に働く際も制服やオフィスカジュアルなどのきっちりした服装で働く場合が多いので、実際にあなたが働いている様をイメージしやすくなるからです。
スーツの色は黒、紺、グレーなどのベーシックカラーを選びましょう。
中のシャツは白が無難ですが、薄いブルーや淡いピンクでも問題ないでしょう。女性の場合、シャツはブラウスとカットソーどちらでも問題ありません。ただし、レースやフリルが華美なものは避けたほうが良いでしょう。
パート・アルバイトの面接の場合はそこまでフォーマルでなくてもよいですが、オフィスカジュアルを意識した服装のほうが印象が良くなります。
スカート丈
女性のスーツのスカート丈は膝が隠れるのがベストです。病院の顔として人前に立つ仕事である以上、あまり短いスカートだと悪い印象を与えてしまいかねないからです。
スカートに抵抗のある方はパンツスーツでも問題ありません。その際には、足首まで長さがあるものを選びましょう。こちらも短すぎるものはNGです。
「私服でお越しください」と言われたら
面接日程を決めるやり取りの中で、事前に「私服でお越しください」と言われることがあります。ただし、その場合でもデニムやTシャツなどカジュアルすぎるものは印象を悪くしてしまいます。
「私服でお越しください」といわれたらオフィスカジュアルを意識した服装で向かいましょう。
女性の場合、上はジャケットまたはカーディガンを着用しましょう。下はチノパンやスラックスが無難です。スカートをはく場合はひざ丈のものを選び、ストッキングもはくようにしてください。
男性の場合、襟付きのジャケットに、スラックスやチノパンなどを合わせるとよいでしょう。
色は男女ともに黒、白、グレーや紺、ベージュなどの落ち着いたカラーが無難です。
髪型
医療事務は清潔感が大切です。そのため実際の現場では、髪型についてはよく指摘されます。
面接の際、前髪が目にかかるようであれば事前に切っておくか、ヘアピンなどで分けていった方がよいでしょう。
また、髪が肩に触れる長さであれば後ろや横で縛ったほうが好印象です。髪が長くて縛っても腰くらいまでの長さがあるようであれば、お団子にしてしまった方が清潔感があってよいと思います。
ヘアゴムやシュシュは黒や紺、ブラウンなど派手すぎないものを選びましょう。
まとめ
医療事務の面接では、志望動機や医療事務への意識、前職のことなどをよく聞かれます。
志望動機は履歴書でも重要になってきますが、「医療事務で働きたい理由」と「その病院で働きたい理由」を、自分の培ってきた経験・スキルと病院の情報とを照らし合わせて具体的に書くことが大切です。
前職のことを話す際は「前職を通して医療事務に興味を持った」「前職ではできなかったことが医療事務ならできると思った」 など、前職と医療事務の仕事を関連付けることができると説得力が増します。
面接の際はスーツが無難です。実際に働く際も制服やオフィスカジュアルなどのきっちりした服装で働く場合が多いので、自分の働く姿をイメージしてもらいやすいように正装で行きましょう。
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