介護事務の1日
介護事務のお仕事は、朝から夕方まで。基本的に残業は少ないと言われています。しかし、実際に1日をどのような流れで仕事をしているか、気になるところ。
ここでは、介護事務の1日のスケジュールについて、仕事内容と合わせてご紹介。他にも、職場の様子や、介護事務になるために必要な知識についてもご紹介します。介護事務として働くときのイメージができるよう、参考にしてみてください。
介護事務の仕事内容とは
介護事務の仕事は、介護職とケアマネジャーのサポートをすることです。介護職とは、利用者が快適に過ごせるようにお手伝いをする仕事。いわば介護現場のプロです。それに対し、ケアマネジャーとは施設の中と外をつなぐ相談役。必要があれば、現場に入って介護職を手伝ったり、事務作業や家族と面談をします。
この介護職とケアマネジャーの仕事を支える存在が、介護事務です。仕事内容は、パソコン作業や電話対応などのデスクワークがメイン。その他、文房具やトイレットペーパーなどの備品を発注します。現場に入って、介護をすることはありません。
介護事務の1日のスケジュール
ここでは、特別養護老人ホームで働く介護事務の1日を紹介します。勤務時間は8:30~17:30。朝から夕方までの勤務で、夜勤はありません。しかし特別養護老人ホームは、365日運営しなくてはならない施設。そのため、職員はシフト制で働いています。
8:30~9:00 メールの確認事・務所の清掃・ミーティング
出勤して、まずはパソコンのメールを確認。休みのパートさんや上司からの連絡事項はないか、1日の始めにチェックします。「13時に荷物が届くので、対応お願いします」「午前中に利用者の家族が来られたら、資料を渡してください」など、予定に関わるものはメモしておきます。確認には、10分もかかりません。
連絡事項をチェックしたら、次は15分ほど掃除します。事務所内や玄関、トイレなど、来客が通るところを積極的にきれいにします。利用者がいるフロアは、介護職が掃除するのでしなくてかまいません。このとき、トイレットペーパーや文具など、備品の在庫も確認しておきます。
掃除が終わったら、事務所内でミーティングを行います。出かける利用者はいないか、体の具合が悪い利用者はいないかなど、介護職やケアマネジャー、看護師と情報を共有します
9:00~12:00 介護給付費明細書の作成・電話対応
ミーティングが終わったら、パソコンで介護給付費明細書を作成します。他にも、業者や市役所などの関連機関、利用者や家族からの電話に出て、担当者につなぎます。来客があれば、応接間に案内し、お茶や空調、資料の準備をします。
※介護給付費明細書とは
介護給付費明細書とは、利用者や市町村へ、介護サービスの利用料金を請求するための書類のこと。
介護事務は、まず利用者一人ひとりの料金を計算します。施設を利用している全員分の計算が終わったら、合計金額を計算し、市町村に提出。計算に間違いがなければ、施設にお金が入ってきます。介護施設の直接の収入となるので、この一連の流れを「介護報酬請求」と呼びます。
基本的には、足し算と引き算ができれば問題ありません。そのため、介護事務をしたことがなくても任されることがあります。しかし、計算するときに、特別な専門用語を使います。そのため、何も知らない状態から始めると混乱してしまうことが多いのです。
介護事務を目指すのであれば、介護給付費明細書の作り方や、請求の流れについて、事前に勉強しておくと良いでしょう。 どのようなところで、勉強できるかは後に説明します。
12:00~13:00 休憩
交代で、昼食を食べに行きます。食堂がついている場合、食堂の料理を食べることができます。
13:00~17:30 介護給付費明細書、施設の整備
午前に引き続き、介護給付費明細書を作成します。あいまに施設の整備を行うことがあります。
例えば、調子の悪いエアコンや洗濯機の故障が起きたときの対応です。業者に連絡して直してもらいます。修理に時間がかかるときは、介護職にも状況を説明。一緒に対策を考えます。その他に問題が起きなければ、基本的に定時で帰れます。
1日のスケジュールまとめ
以上が介護事務の1日のスケジュールです。特別養護老人ホームでは、シフト制なので、土曜日や日曜日、祝日に出勤することがあります。その場合、平日より電話が少ないので、パソコン作業に集中できます。なぜなら、業者や市役所はお休みだからです。その代わり、利用者の家族が面会しに来ます。しかし、基本的にパソコン作業をするだけで問題ありません。
介護報酬請求の関係で、毎月10日が忙しくなるため、残業することも。10日を越えると、ほとんど毎日定時で帰れます。
次からは、働く施設によって仕事内容は違うのかどうか説明します。
施設によって仕事内容は違うのか
施設によってサービス内容は違いますが、介護事務の仕事内容に大きな違いはありません。
ただし、施設によっては利用者の送迎や、土日に出勤することがあります。入職を決める前に、施設に確認しておくと良いでしょう。
介護事務スタッフになるには?
介護事務になるためには、次の2つを身につけておきましょう。
・介護報酬請求の流れ
・介護保険制度の仕組み
介護報酬請求は、介護事務のメインの仕事。一連の流れだけでなく、請求に必要な介護給付費明細書の作り方を知っておくと良いでしょう。 事前に仕事で必要な知識をひととおり学んでおけば、気持ちに余裕もうまれて、スムーズに仕事を始めることができます。
介護保険制度は、いわば介護業界の仕組み。介護事務の仕事の基本となる知識なので、勉強しておくと良いでしょう。介護保険について詳しい人は少ないため、理解している人は貴重な人材として重宝されます。役職につきやすくなり、昇級のチャンスも広がります。
オススメな勉強方法は、「通信講座で学ぶ」こと。家で自分のペース進められるので、通学講座よりも気軽に勉強できます。また、分かりにくい点をまとめて資料にしてくれるので、独学で勉強するよりも効率的。資料を自分で探す手間が省けるので、働いている人にもオススメです。
まとめ
介護事務の1日のスケジュールと、仕事内容について紹介しました。介護事務は、介護職やケアマネジャーのサポート役。ほとんど残業せずに、家に帰ることができます。施設によって仕事内容もほとんど変わりません。
しかし、介護事務の仕事について何も知らない人より、介護保険制度や介護報酬請求について知っている人が有利です。
新しい職場で慣れない仕事をこなしながら、知識を身につけるのは大変なこと。そのため、入職する前に「介護事務のノウハウ」を勉強しておきましょう。これから目指す方は、通信講座も視野に入れて考えると良いでしょう。介護業界の仕組みを勉強して、ぜひ介護事務として活躍してくださいね。
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