医療事務管理士とは?医療事務管理士技能認定試験の概要も解説!

医療事務管理士とは?医療事務管理士技能認定試験の概要も解説医療事務
医療事務

医療事務管理士®とは?

医療事務スキルと接遇力が身につく資格

医療事務管理士は、日本で初めての医療事務の資格として長年にわたり医療現場を支えてきました。

医療事務として必要なスキルを総合的に身につけるという点が特徴です。診療報酬の計算や形式的なカルテ管理に終始せず、患者様が心地よく円滑に診察を受けるための受付業務や医師とのコミュニケーションについて学び、接遇力も高めます。

医療事務管理士の仕事内容

医療事務管理士の仕事内容は、主に次の5つです。病院やクリニックのほかにも、医療事務の知識を活かして検診センターや健康保険組合などで活躍する方もいらっしゃいます。

主な仕事内容

1.受付業務:病院で患者様の受付業務。

2.カルテ管理業務:診療や処方の記録を患者様ごとに管理します。

3.オペレーター業務:カルテ(診察の記録)を元に、診察費用を計算します。

4.レセプト業務:診察費用を計算し、健康保険組合等に請求します。

5.会計業務:患者様から診察費用をお預かりします。

医療事務と医療事務管理士の違い

「医療事務」と「医療事務管理士」は用語の指す意味が異なります。医療事務は、クリニック等の事務を行う職業の総称であるのに対し「医療事務管理士」は、医療事務の職に就くための資格を指します。

次に、医療事務管理士の資格を取得するための「医療事務管理士技能認定試験」について解説します。

医療事務管理士®技能認定試験とは?

医療事務管理士®技能認定試験は、医療保険制度や診療報酬の仕組みについての知識や、正確なレセプトを作成するスキルを証明する資格です。

医療現場を支えるには、受付や会計、レセプトの作成やカルテ管理も欠かせません。そのため「医療事務管理士」は、医療現場をサポートする専門家と証明する資格ともいえるでしょう。

合格すれば医療機関で高く評価してもらえるので、就職活動で大きなPRポイントになりますよ。

なお、試験を実施しているのは、技能認定振興協会(通称:JSMA)です。

医療事務管理士®技能認定試験の概要

試験の内容

医療事務管理士の試験は「医科」と「歯科」の2種類があります。試験形式や受験料の違いはありません。

試験の形式と出題範囲は次の通りです。

項目学科試験実技試験
試験形式マークシート形式マークシート形式
問題数10問3問
出題範囲法規
保険請求事務
医学一般
診療報酬明細書を作成するために必要な知識

出題内容としては、報酬計算のの基礎・基本が問われます。学科試験では利用事務関連法規や保険制度、診療報酬請求の知識が出題されます。そして、実技試験ではレセプト作成に関する問題を中心に構成されます。

なお、実技試験は医科と歯科とで出題範囲に若干の差がありますが、これは入院の有無の違いによるものです。

学科、実技ともに選択式の問題ですので、迷った問題は消去法で選択肢を絞り込みましょう。参考に、学科試験のサンプル問題を提示します。

医療事務技能管理士技能認定試験サンプル問題
参照:医科医療事務管理士®技能認定試験(サンプル問題)

難易度と合格率

試験の合格基準は次の通りです。

合格基準

・学科:85点以上
・実技:各問題で60%以上かつ、3問の合計で85%以上

※学科、実技双方の合格基準を満たす必要あり

試験の難易度はやや易しいレベルです。合格率は「医科」でおよそ60%~70%、「歯科」はおよそ70%~80%です。10%程度の差が開く傾向がありますね。また、同じく医療事務の入門資格である「メディカルクラーク」の合格率80%よりもやや低い結果となっています。

実施年月医科の合格率(%)歯科の合格率(%)
2022年3月66.366.3
2022年1月69.878.0
2021年11月74.875.5
2021年9月64.681.9
2021年7月62.480.5
参照:技能認定振興協会(JSMA) 試験実績のご案内

試験日程と合格発表

試験は毎月第4日曜日(第4土曜日の翌日)に行われます。

また、会場に行かずインターネットで試験を受けることができます。好きな時間に好きな場所で受験できるのはうれしいですね。

試験の結果については、試験後1ヶ月以内に文書で通知されます。合格者には「医科(または歯科)医療事務管理士」の称号を付与され、認定合格証が交付されます。

受験料や試験会場について

受験料は7,500円で、インターネットからも試験申し込みができます。新型コロナウィルスの影響で在宅受験の措置がありますが、ご自身が受験する際には事務局の情報をご確認ください。

また、受検資格に必要な条件はありません。どなたでも受験できます。

医療事務管理士技能認定試験の概要

項目内容
受験資格特になし
試験実施日■毎月
第4土曜日の翌日(日曜日)実施

【試験実施予定日】
2022年9月25日(日)、10月23日(日)
11月27日(日)、12月25日(日)
2023年1月29日(日)、2月26日(日)
3月26日(日)
試験内容医科・歯科いずれかを選択。
■学科:マークシート形式10問
・法規
(医療保険制度、後期高齢者医療制度、
公費負担医療制度等についての知識)
・医学一般
(各臓器の組織、構造、生理機能、
傷病の種類等についての知識)
・保険請求事務
(診療報酬点数の算定方法、診療報酬明細書の作成、
医療用語等についての知識)
■実技:3問
診療報酬明細書の作成・点検
・医科
(点検問題1問・作成問題2問 ※外来1問、入院1問)
・歯科
(点検問題1問・作成問題2問 ※外来)
受験料【医科・歯科】各7,500円(税込)
合否発表試験実施後1ヵ月以内に文書にて通知。
合格者へ「医療事務管理士」の称号が付与、認定合格証交付。
合格基準■実技試験
各問題で60%以上かつ、3問の合計で85%以上
■学科試験
80点以上
※実技・学科ともに合格基準を満たすことで「合格」
合格率医科:65%程度
歯科:77%程度
受験場所在宅受験

※試験概要は変更される場合もあります。詳細は「JSMA技能認定振興協会」にて確認するようにしましょう。

医療事務管理士®技能認定試験の勉強方法は?

資格スクール大栄の試験対策講座

医療事務管理士®技能認定試験の対策講座としては、資格スクール大栄の医療事務講座が挙げられます。

資格スクール大栄の講座では、医療事務管理士技能認定試験と合わせて診療報酬請求事務能力認定試験にも対応しています。家事や仕事との両立にも配慮した講座ですので、医療事務の就職に向けて無理なく万全の準備をできます。

受講料がネックになっている場合は、手取り額を仮定してコスト回収に何ヶ月かかるかを計算してみましょう。意外と就職後の1〜2ヶ月で回収できることも多いですよ。

講座名費用学習期間
【初心者歓迎】医療事務 合格コース83,600円(税込)4〜5ヶ月程度

※価格は通常価格のものです。時期によってはキャンペーンを実施している場合もあります。下記のリンク先ページに、最新の価格情報をまとめているので、そちらも参考にしてみてください。

まとめ

この記事では、医療事務管理士の資格および医療事務管理士技能認定試験について解説しました。医療事務の仕事に必要な知識やスキルを習得するには、紹介したように講座を受けると格段に効率が良くなります。

一方、多少効率が落ちたり時間がかかったりしても、独学での学習を検討したい方は下記の関連記事を参考になさってください。

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